リレー小説vol.1(第三回)担当・kazura

鳥の羽を光にかざして眺めた。 窓ガラス越しに見える鳥の羽は、幻想的な気分になる。 あたしは羽の間から見える、のぞき窓のような感覚が好きだった。 窓の外では背の高い木々が風になびかれて、そよそよと木の葉を揺らしている。その揺れにあわせて、まばゆい太陽の光が窓に差し込み、鳥の羽を照らした。そのとき、うっすらと何かが羽に描かれていることに、あたしは気付いた。

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リレー小説vol.1(第二回)担当・ginkay

郵便受けの中には、空色の封筒。それは確かにダイレクトメールなんかではなかった。─銀色のペンで、宛名を書いてあるダイレクトメールなんて、ない。 光る文字が、まるで空の中に浮かぶ飛行船みたいだ。誰からなんだろう。確かにあたし宛の手紙ではある。ひっくり返してみたら、差出人の名は「アマノナツミ」と書いてあった。中学時代の親友だ。ああ、彼女ならこんな手紙を寄越すだろう。 封を切ると、ナチュラルホワイト…

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リレー小説vol.1(第一回目)担当・kazura

*リレー小説 第一回目* 担当:kazura 題名は最後に決めます。 目が覚めた。 真っ白な天井が視界に入る。 今日も寝すぎた。 のそのそと布団から抜け出し、すこしだけ伸びをする。それから、昨日入れっぱなしだったコーヒーをコップに注いだ。 口に少しだけ流し込む。  とたんに苦みと、酸味が、のどの奥まで広がり、思わず胃の中へ押し込んだ。 起き掛けのコーヒーは入れたてに限る。 …

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