リレー小説vol.1(第二回)担当・ginkay

郵便受けの中には、空色の封筒。それは確かにダイレクトメールなんかではなかった。─銀色のペンで、宛名を書いてあるダイレクトメールなんて、ない。
光る文字が、まるで空の中に浮かぶ飛行船みたいだ。誰からなんだろう。確かにあたし宛の手紙ではある。ひっくり返してみたら、差出人の名は「アマノナツミ」と書いてあった。中学時代の親友だ。ああ、彼女ならこんな手紙を寄越すだろう。
封を切ると、ナチュラルホワイトの便箋に、やはり銀色で文面が書かれていた。
『前略 いきなり手紙で驚いたでしょう。しかも、別にたいした用事ではないのです。元気かな、それとも少々お疲れ気味かな、と、ふと思い出したのです。そう、同封の物を見つけた時にね。
私は相変わらず大人になれなくて、バイトの傍らよくよくこれを探しています。最近はなかなか見つからないけど。昔は、貴女がよくこれをくれたよね。今も探すこと、ありますか?それとも忙しくてそんな暇ないかしら?
何れにせよ、少々退屈を吹き飛ばす事ができたら幸いです。ではまた、そのうちお茶でもしましょう。ナツミより』
同封物は、ひらりと便箋の間から落ちてきた。それは、雲みたいに白くて軽い、ひとひらの鳥の羽だった。
相変わらずヘンな子だなあ。ちっとも変わってない。呟きながら、私の顔は知らずほころんでいた。─続く

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