小説:くまの森のひみつ4

マロンくんは背負っている青い色のかばんから,
手帳をとりだしました。手帳を開き、字や絵が書き込まれているページをめくっていきます。無地のページをようやく開くと、ペンを持ち、書き込みを始めました。
手帳には、自分のうち、と黒のインクで書き込んだ家のマークを赤い丸で囲み拠点にし、お父さんの仕事場お兄さんたちが出かけていく場所マロンくんの学校お買い物するお店、そのほかこの森に住むもう二種類のくま一族、白くまさんと黒くまさんの一族が住む場所を囲んでいました。

マロンくんはそのメモをみながら、考えていました。

今日はどこにいこうかな。

いつもは探索リストを作り、それを基にして森の中を歩き回るのですが、今日は、特に計画をたてていませんでした。家にのんびり過ごすのも良かったのですが、天気のいい日中は外にいるほうが、楽しいので、思わず外に出かけることにしました。ぶらぶらと考えながら歩いていました。
すると、前方から学校の同級生である、黒くま一族のグランくんがやってきました。グランくんは、細身のくまで、学校ではちょっと女の子に人気で、キザなくまさんです。黒くま一族は、茶ぐま一族の家から少し離れたところの、背の低い木々の地域に住んでいます。

"よお、マロン。今日はどこにいくんだい?"

ちょっとハスキーな声で話しかけてきました。

"とくに行くところはないけど。なんで?"

"ちょうど俺は出かけるところさ。"
ちょっと考えると、グランくんは言いました。

"もしよければ俺と一緒にあるところへいかないか?
ぜったいお前ならおもしろいと思うぜ。"

"遠いの?夜まで戻ってこれるならいこうかな。"

"大丈夫。この森の中だからさ。すぐにかえってこられるぜ。"

"じゃ、いこうかな。"

"さすがマロン。物分りがいいな。じゃ、さっそくいってみようぜ。"

こうしてマロンくんはグランくんと一緒の出かけました。

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