七不思議を消去せよ(第十回)今回の原案・kazura、作・風間銀灰

○×先生はとある分野の権威だが、その研究成果よりも、「時々ズレる不自然な黒い頭」で有名なのだった。別の意味で恐ろしいので、とてもここに名前は書けない。
「これ、100%、録音機の側にいたやつの無意識の呟きじゃねーか!」
と、皆でツッこんだところで、次へ移ることになった。万が一本当の霊の声だとしても、あまりにも怖さに欠けるので、さすがの斉藤もこれ以上掘り下げようとしなかった。
「其の六ー。現在改修工事中の、旧文学棟の女子トイレは、夜中に入ると、鏡に将来の結婚相手の姿が映るという噂があるっス。女の子はこーゆー話、好きですよね。」
ところが、女子の反応はイマイチだった。大学生ともなると、鏡の中の「彼」が、年収どれぐらいかの方が気にかかるらしい。
旧文学棟?ふと、私の記憶の琴線に何かが触れた。確か、あそこは…。
「みんな、すまん。」私は立ち上がって言った。「その噂の元は、たぶん私だ。」
~続く~

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