七不思議を消去せよ(第九回)今回の原案・kazura、作・風間銀灰

そのゆるい空気をどうにかしようとするべく、鳴戸が声を一段と大きくした。
「じゃ、其の五へいくっスよ。大講堂で、学祭の時に著名な先生をお呼びして、その講演を録音した際、後に再生したら、あってはならない声が入っていたという…」
怪談らしくなってきた。全員が固唾をのんで続きを待った。「なんて入ってたんだ?」おそらく全員が、呪いの言葉とか恐ろしいものを連想していたに違いない。
「それが…『カツラカツラカツラ』って。」
「かつらあ?!」
「これが問題のテープっス。」
再生ボタンを押すと、中年男性の声に混じって、何かの声が聞こえた。
「…このような反応を見ながら、研究者たちは…」という声の裏に、確かに「カツラカツラカツラ…」と聞こえている。
「この講演の著名な先生って、もしかして、不自然に黒い頭の○×先生じゃ…」
~続く~

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