七不思議を消去せよ(第六回)今回の原案・kazura、作・風間銀灰

この大海原の意見に、「なーんだ」とか、「そーいやヘンなの作ってんの見たことある」とかいう声が相次ぎ、こうして其の一は“プラ模研の仕業”で落ち着いた。
「では其の二に移るっス。音楽室のベートーベンの肖像の目が動くのを、何人もの学生が見たという、全国でよく聞く事例っスね。」
気のせいだろうとかぱっとしない意見が出た中、英文科の女子学生田沢が手を挙げた。
「目が動くのを目撃された時間に注目してみるのはいかがかしら?」田沢はまあ美人と言っていい顔なのだが、気が強いうえに妙に古風な喋り方をするのだ。「確か全て日没後ですわよね。つまり、音楽室の窓のちょうど正面にある、放送棟のライトが点灯してる時間、ということですわ。」
「田沢さん、どーゆーコトっスか?」
「ニブい方ね。点滅してるライトが肖像画を照らすと、動きのある陰影ができて、それで目が動いたような錯覚をおこしませんこと?」
なるほど、と皆が感心した。説得力がある。

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