七不思議を消去せよ(第二回)今回の原案・kazura、作・風間銀灰

私は驚いた。この男、鳴戸は、もう五分もしないうちに始まる授業を受講している学生だ。何故今わざわざここ研究室へ来る必要があるのか。迎えに来てくれたつもりかもしれないが、こんなむさ苦しい電気街の似合う男の出迎えなどいらない。
「いったい何の用だ。どうせ間もなく教室で会えるだろう。」
「いえ、今日授業でやってほしいテーマがあって、お願いに来たんスよ。…どうせ今日の先生のテーマ、やっつけでしょ?」
悔しいが図星だった。ネタが思いつかず、苦し紛れに「冷戦とスパイ・ミステリの因果関係」などという、自分でもちんぷんかんぷんなテーマを用意していたのだ。
「そんなの放っといて、今日はこのテーマにしてくださいよ。『学校の七不思議』って。」
「なんだと?」
怪談話とミステリがどうつながるのか。怪訝な顔をする私に、彼は説明を始めた。
~続く~

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