田植えのときに人が死ぬ(第六回)

「二千年もよくぞ無事に残った、すごいもんだなあ。…以上。」
この私の言葉に、全員があからさまに不満そうな顔をしたが、知らんぷりをすることにした。
「そういう話は、考古学の教授にでも振るのがスジだろう。私は知らんっ。」
「え~、そんな~。」
そこへ、教授ではないが、史学科で考古学専攻の超越(こしごえ)が通りかかった。
「あれ、皆さまおそろいでどうしました?」
「超越、いーところに来たっス!実は…」
まるで瞑想中の僧のような神妙さで彼は話に聞き入った。もちろんこれまで出た推論も含めてだ。
そしていよいよ彼の意見を聞く時になり、…全員が固唾を飲んだ。
「専攻してる学生として言わせてもらいますと…一番正解に近いのは、先生のご意見ですね。」
~続く~

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