第三話 りんごの森 続き

"実はね、あの森には、みんなが知らないあるものがあるのよ...。"
こんな出だしでサファイアさんは話し始めたのです。
なになに?と興味津々で話を聞くマロンくんとマックスくん。
サファイアさんは、ちょっとどきどきしながらも、あることを伝えました。
"あの森のりんごはもうひとつ、幻のりんごというのがあるの。"
"マボロシ??"
"そうそう、まぼろし。"
マロンくんとマックスさんは目を丸くしました。
"そのまぼろしっていうのがね...。黄色いりんごなんですって!"
"黄色!!"
二匹は同時に叫びました。
驚きを隠せません。
"そんなの聞いたことないなぁ。"
とマロンくん。
何も知らなかったマックスさんは、これも新発見でした。
"黄色いりんごってどんな味がするんだろうね?"
ちょっとおなかがすき気味のマロンくんは、食べてみたくて仕方ありません。
それをきいたサファイアさんは、うーん、と首をひねり、"それがわたしもよく知らないのよね。"とぽつりと言いました。
どうやら、サファイアさんは黄色いりんごの話をウサギ仲間から聞いたとのこと。でも、だれもみたことがないそうなのです。
3匹はどうしても、その誰もみたことがないりんご、黄色いりんごを見つけたくなりました。
僕たちが見つけたらどんなにすごいんだろう....
マロンくんはそんな風に考えました。
マックスさんは...。
りんごは食べたことないけど、マボロシって言うのがすごく気になる!
と思い、でも食べてみたいとなぜか強く思えてきました。
サファイアさんは...。
マロンくんと同じように、自分たちのものにしたい、と思っていました。

3匹はそれぞれの思いを心にしまい、そそくさとりんごの森へ向かったのです。

<続く>

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