絵のない物語 こぐまのマロンくんの冒険 第一話 続き1

石ころさんはどんどん加速して地面へ近づいていきます。
マロンくんは短い足だけど、走るのは得意。
はじめの出だしは遅いけど、長い距離を同じスピードで走り続けるのが大好きです。
だけど、急な瞬発力はあまりありません。
なので、石ころさんを受け止めるために、石ころが落ちそうな地面にむかって、マロンくんは思い切って飛んでみました。

どすん。

ちょっとだけ地響きがなり、砂の煙があたりを舞いました。
煙の中にいるせいか、マロンくんの姿はあまり見当たりません。
そのときです。
タイミングよく涼しげな風がすーっと吹き、砂の煙はだんだんと薄くなっていきました。
そして、地面に横たわっている茶色のこぐまさんの姿がみえてきました。
それは、両手を伸ばしたすがたでうつぶせに寝転がっているマロンくんでした。
マロンくんはみつかりましたが、しかし、石ころさんはどこに...?
すると。

"ふぅー。助かりましたぁ..."

くぐもった声がどこからともなく聞こえてきました。
声が聞こえたほうをよくみてみると、マロンくんの手のひらにすっぽりと収まった、先ほどの石ころがあるではありませんか。
無事、キャッチしたマロンくん。
無事、マロンくんの手のひらに収まった石ころさん。

すべてはめでたしめでたし。
...
といいたいところですが、まだ話は続きます。

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