初公開 絵のない物語 

kazura worldの初公開です。
いままで詩ばかり書いてきましたが、実はわたしの頭のウォーミングupをかねてやっておりました。
こちこちに固まった頭を、創作モードに直していくのはそうたやすいことではないのを、すでに実感しております。
やっと"頭の隅で想像して何かを書く"、という構造ができつつあるので、今回はそれをちょっとだけご披露します。

序章だけですが...とりあえず雰囲気だけでも。

題名は絵を描きたいけど、絵を描かないつもりで一応、書いていますので、仮とはいえこれが本題にほぼ決定です。
絵はつけられたらいつか描いてみます。

この作品が主人公の名前決めで大いに悩んだ作品です。
結局シンプルにしてみました。絵のない絵本シリーズ

題名:こぐまのマロンくんの冒険 第一話 その1

こぐまのマロンくんはやんちゃざかり。
いつもお外で遊ぶのが大好きです。お天道様がお空とみんなに向かって、"おはようございます"と挨拶してから、"おやすみなさい"とさよならするまで、ずっと、森や野原を駆け回っています。
森に行けば、大きな木の下でリスの家族がせっせと木の実と拾ったり、野原にいけば、小さなお花畑でごろりと寝転んで、甘いにおいでうっとり。
いつも同じところへ行っても、昨日とは違うことを見つけたりして、マロンくんは退屈しませんでした。

マロンくんは今日も、元気よく野原へ向かって歩き始めました。
最初の道は野原へ続く、一本道。
そこをてくてくと、リズミカルに4本足で歩きます。
ふんわりとやさしい香りがマロンくんの鼻をなでました。
"うーん、いいにおいだなぁ。"
香りから、お花畑にたくさんのお花が咲いていることがわかります。マロンくんは想像するだけで、ご機嫌になりました。
"早くつかないかな。ついたら、昨日詰めなかった白いお花とそれからピンクのお花をつもう。"
気分はもう、お花畑にいるようでした。

そのとき。
こつん。
と、何かが足に当たりました。
"んん??"
と足元をみると、そこに小さく丸い石ころのような置物がありました。
"なんだろう??"
そっと両手でその石ころを持ち上げてみました。
マロンくんにとっては、生まれて初めてみるものです。
手で回したり、なでてみたり鼻を近づけてもなにも変わりません。
覗きこんでみると、小さな穴のようなものが一箇所ありました。
そこを、じーっと顔を近づけてみると....。

にょきっ。

と、突然、目の前に何かが飛び出しました。

"わぁぁぁ!!"

驚いて、マロンくんはその石ころを手放してしまいました。

石ころはマロンくんの手から離れて、地面へ落ちようとします。
"た、助けて!!!"
石ころから声がしていました。
マロンくんはとっさになんのことだかわかりませんでした。
石ころはまだ叫び続けます。
"落ちちゃう、落ちちゃう!早く、受け止めて!!!"
悲しそうな声に、マロンくんは、あわてて石ころを受け止めようとしました。

<続く>

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